最近、AIを使ってブログを書く人が増えてきましたよね。
実際、わたし自身もAIの力を借りて記事を仕上げたことがあります。
時短にもなるし、書くネタに困ったときはすごく便利。
ただ、その反面、「あれ?これ本当に自分が書いた記事かな?」とふと立ち止まることもありました。
なんというか、文章に“自分の体温”みたいなものが感じられなくなってくるんですよね。
もちろんAIはとても優秀なツールです。
けれど、それに頼りすぎると、かえって読者との距離ができてしまうこともある気がします。
今回はそんな経験をふまえて、AIに頼りながらも、自分らしいブログを保つためにわたしが実践している工夫を3つご紹介したいと思います。
書きたいことより「感じたこと」を起点にしてみる
AIは事実を整理して説明するのは得意ですが、自分がどう感じたかまでは書いてくれません。
わたしも一時期、AIが作ってくれた構成に沿って淡々と記事を書いていたんですけど、気づけば“誰が書いても同じような記事”になってしまっていたんですよね。
それが悪いわけではないんですが、なんとなくモヤモヤが残りました。
そんなとき、自分の体験を最初に一言だけでも入れるようにしたら、不思議と筆が進むようになったんです。
たとえば、「この本、思ってたよりズドンと心にきた」みたいな感想からスタートするだけでも、そのあとの文章が自分のものになっていく気がしました。
そもそもブログって、検索してきた人が「どんな情報があるの?」と探してる場所でもあるけれど、実際には「この人の意見を参考にしたい」と思って読みにくることも多いはずなんです。
だからこそ、“自分がどう感じたか”に正直になることって、すごく大事じゃないかなと思います。
AIに丸投げせず、違和感を見つけて書き直す
わたしがAIに対して一番気をつけているのが「そのまま使わない」こと。
これ、本当に大切なんですよ。
たとえば、「おすすめのカフェ5選」みたいな記事をAIに書いてもらうと、確かにスラスラっと読めるんですが、どこかで「あれ、この表現、自分なら絶対使わないな」と引っかかるポイントが出てくるんです。
最初のうちは「まぁいいか」と思って公開してしまってたんですが、あとから読み返すと、文章が浮いて見えるんですよね。
まるで知らない誰かの言葉が、勝手に自分のブログに入り込んできたみたいな。
それからは、AIが出してきた原稿を“たたき台”にして、そこから自分の言葉に置き換えるようにしました。
文章の順番を変えたり、わざとちょっと不自然な言い回しを混ぜてみたり、あえて脱線してみたり。
そうすると、読みながら「あ、これはあのとき自分が思ったことだな」って実感できるんです。
たぶん、完璧な文章よりも、どこか少し不揃いな言葉のほうが、読んでいる人に届くのかもしれません。
意味のない寄り道をあえて入れてみる
これ、ちょっと変わったやり方かもしれませんが、わたしがよくやってるのが「途中で脱線してもいいや」と思うことです。
たとえば、何かのレビュー記事を書いていて、「この映画、〇〇に似てるなぁ」と思ったら、思いきってその話を入れてしまう。
読者の中には「いやいや、それ関係ないでしょ」と思う人もいるかもしれないけれど、そういう“横道”にこそ、自分らしさって出る気がしています。
あるいは、文章の中にちょっとした雑談を入れてみたり、季節の話題を軽く絡めたりするのもおすすめです。
「今日は梅雨入りしたらしくて、朝からちょっと憂うつだったんだけど」みたいな一文があるだけで、グッと文章が生きてくるんですよね。
実際、読者から「この前の記事、なんか読んでてほっとしました」みたいな感想をもらったとき、ああ、この脱線、無駄じゃなかったんだなと嬉しくなりました。
文章って、不思議なもので、情報を届けるだけじゃなくて“人となり”もにじむんだと思います。
だからこそ、完璧を目指さずに、ちょっとした寄り道を許す余白が必要なんじゃないでしょうか。
“効率”よりも“気持ち”を届けたいときがある
AIが生み出す文章って、正直とてもよくできています。
スピードも早いし、語彙も豊か。プロ顔負けの表現を平然と使ってきます。
でも、それって本当に自分のブログに必要なことでしょうか?
ブログを始めたばかりの頃、わたしが一番大切にしていたのは、「この気持ち、誰かに伝わるといいな」という思いでした。
うまく言葉にならなくても、どこかで共感してもらえたら嬉しい。
そんな気持ちで毎日キーボードを叩いていたんです。
でもAIを使うようになってから、その“気持ち”がどんどん効率に変わっていって、「とりあえず今日の記事、仕上げなきゃ」みたいな感じになってしまったこともありました。
便利なツールを使うのは悪いことじゃないし、むしろ積極的に活用したい。
でも、自分の中の「なんでこのブログを書いてるんだろう?」という原点を忘れたら、たぶん長続きしないと思うんです。
わたしは今でもAIを使っています。けれど、最初に立ち返る時間だけは大事にしています。
「今日の自分は何を感じたか」「このテーマについて、どんな思いがあるのか」。
そういう問いかけが、文章にちゃんと血を通わせてくれる気がしています。
まとめ
AIと共存しながらブログを書くって、思った以上に難しいです。
でも同時に、自分の言葉を大事にできるチャンスでもあると思っています。
正直、何度も「全部AIに任せたほうが楽だな…」と思ったこともあります。
でもそのたびに、「このブログ、誰が書いたかわからないな」と思ってしまって、結果的に書き直すことになったりして。
遠回りのようでも、自分の手で言葉を選ぶこと。
ときには迷いながらも、「これなら自分の声として出せる」と思える表現を探すこと。
それが“わたしらしいブログ”につながっていく気がします。
もし今、「AIを使ってみたけど、なんだか物足りない」と感じているなら、一度立ち止まって、自分の気持ちに耳をすませてみてください。
そこに、読者が本当に読みたい“あなたの声”があるかもしれません。
コメント