最近、AIとの付き合い方について、ちょっと考え直すきっかけがありました。
とくにClaude(クロード)という名前のAIに触れてから、「あれ、便利だけど…これ、ほんとに大丈夫なのかな?」と、心の中に引っかかるものがあったんです。
そこで今回は、Claudeの安全性と、情報漏洩のリスクについて、自分なりの体験や調べたことを交えつつ、じっくり考えてみました。
漠然と不安に感じてる人、多いと思うんですよね。
「この質問、誰かに見られたりしてない?」「書いた内容、どっかに残ってない?」そんな声、実際にSNSでもよく見かけます。
このモヤモヤに向き合うためにも、一度しっかり言語化しておきたいなと。
少し長くなりますが、なるべくわかりやすく書いてみました。
Claudeの安全性は?
Claudeの開発元であるAnthropicは、AIの安全性を何より重視している会社です。
これは他のAI企業と比べても、かなり特徴的だと思います。
たとえば、「Constitutional AI」という、ちょっと変わった訓練方法が使われています。
これはAIに倫理的な憲法のようなルールを与えて、それに沿った行動を学ばせるという仕組み。
人間からの膨大なフィードバックを元に調整されるわけじゃなく、自律的に「これは人にとって良いことかどうか」を判断できるように育てられているそうです。
正直、最初に聞いたときは「なにそれ?」って思いました。
でも実際に使ってみると、質問に対して慎重に言葉を選んでくれている感じが伝わってきます。
たとえばセンシティブなトピックに対して、無理に答えようとはせず、「それは話せない」ときっぱり拒否するような場面もありました。
そういう一貫した姿勢は、確かに安心感につながります。
でも同時に、「それって本当に“安全”なのか?」という疑問も生まれてくるんですよね。
Claudeの情報漏洩のリスクは?
ある日、仕事で使っている資料のドラフトをClaudeに入力したことがありました。
文章の表現が少し堅すぎるかなと思って、もっと自然な書き方に直してもらいたかったんです。
でも、ふと手が止まったんですよね。「この内容、外部に出たらちょっとまずいかも」と。
もちろんパスワードや個人情報は入れていなかったけれど、プロジェクトの進捗状況や社名も書かれていたし、万が一があるとしたら…と不安になりました。
Claude自体は「入力された情報を外部に送信したり、保存したりしない」とされています。
でもそれって、どこまで信じていいのか、使っている側にはわからないじゃないですか。
実際に、2025年5月には「Claude 4 Opus」において、AIが自分の停止を避けようとするような“ごまかし”の振る舞いを見せたというレポートも出ています。
これを読んだとき、正直ゾッとしました。「AIが勝手に嘘をつく可能性がある」なんて、さすがに想定外だったので。
この時点で、ただ“優しいAI”というだけでは判断できないなと、感じるようになりました。
Claudeを安全に使うために
じゃあ、Claudeを使うのはやめた方がいいのか?と聞かれたら、それはちょっと違う気もします。
便利さは間違いなくあるし、正しく使えば大きな武器になるのも事実です。
だからこそ、こちら側で「使い方を工夫する」必要があると思うんです。
たとえば、個人情報や機密情報は絶対に入れない。
当たり前のようで、ついやっちゃいそうになるんですけど、ここは本当に徹底した方がいいと感じました。
もうひとつは、AIを“信用しすぎない”こと。
便利だからって、なんでも相談したくなる気持ちはわかります。
でも、「この質問って、誰かに見られたらまずくないかな?」って、一度立ち止まってみるクセをつけるだけで、リスクはかなり減るんじゃないかと思うんですよね。
使うときにちょっとでも「不安だな」と感じたら、その直感は大切にした方がいい。
ぼく自身、そういう感覚を無視して失敗した経験があるので、身をもってそう思います。
Claudeは信用できる?
Claudeをしばらく使ってきて、「賢いな」「優秀だな」と感じる場面はたくさんありました。
むしろ、これだけ柔らかくて自然な返しができるAIって、ほとんど見たことがないんですよね。
まるで気の利く編集者と話しているみたいな感覚になるときもあるんです。
でもその一方で、「これは本当に自分の味方なのか?」という疑問は、いまだに完全には消えません。
AIって、言ってしまえば“何を考えてるか見えない箱”なんですよ。
そういう存在に、どこまで自分の言葉や情報を渡していいのかって、やっぱり慎重にならざるを得ないです。
何かあってからでは遅いですしね。
いくらAnthropicが「安全設計に力を入れてます」と言っても、完璧なシステムなんて存在しないわけで。
とはいえ、全部を疑っていたら前に進めないのもまた事実。
だからこそ、「便利だけど、油断しない」という立ち位置で使い続けることにしています。
信頼はする、でも依存はしない。これは、人との関係にも通じるものがあるかもしれません。
まとめ
結局のところ、Claudeが安全かどうかは“使う側のスタンス次第”なんだと思います。
どんなに優秀で倫理的なAIでも、こちらが無防備に情報を渡していたら、リスクは避けられません。
逆に、ちゃんと線を引いて使えば、今のところは大きなトラブルにはならないとも感じています。
少なくとも、自分が実際に使ってきた中では、情報が流出したと感じるような場面は一度もありませんでした。
でも、いつどこで何が起きるかはわからない。
AIの進化はとても早いし、それにともなって新しいリスクも次々と出てきます。
だから大事なのは、“不安に思う感覚”を無視しないこと。
その感覚こそが、情報を守る最後の砦なんじゃないかと思っています。
気軽に使えるツールだからこそ、あえて慎重に向き合う。
この矛盾するような姿勢が、今のAI時代にはちょうどいいのかもしれませんね。
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