PhotoDirectorって聞くと、「無料で高機能な画像編集アプリ」というイメージが先に浮かぶ人も多いと思います。
実際、機能的にはかなり優秀で、AIによる自動補正とか、背景削除、エフェクト追加なんかもワンタップ。
正直なところ、最初に使ったときは「これ、すごく便利かも」と思いました。
でも、少し使い込んでいくうちに、ん?と思うことがいくつか出てきて、そこから実際に調べたり、他のユーザーの声を拾ってみたりして……。
今回は、その中でも気になった“危険性”について、個人的な体験も交えて書いていこうと思います。
PhotoDirectorとは?
PhotoDirectorとは、台湾のソフトウェア企業CyberLink(サイバーリンク)が開発・販売している写真編集ソフトです。
主にWindowsやMac用のPCソフトとして提供されていて、スマホ向けのアプリもあります。
使い方は割と直感的で、AIを活用した機能もどんどん増えていて、背景の削除、顔補正、空の差し替え、エフェクト加工などもワンタップで済むことが多いです。
サブスク形式でも単品購入でも使える柔軟さもあって、コスパ的にもバランスが取れている印象があります。
ただ、便利さの裏には「データの扱い」や「アプリの動作状況」に対して気になる声もあるんですよね。
実際にネット上では「PhotoDirectorって危険?」みたいなキーワードで検索されていたりもするので、安心して使うためにも仕組みやリスクを少し掘り下げてみるといいかもしれません。
PhotoDirectorの危険性とは?
PhotoDirectorの危険性について解説します。
無料のはずが、意外とお金がかかる仕組み
最初に驚いたのが、アプリをインストールしてしばらくはすべてが無料のように見える点です。
これ、かなり巧妙です。
基本的な機能にはすぐアクセスできるので、「無料でこのレベルはすごい」とテンションが上がってしまうのですが、よく見ていくと多くの機能に“Pro”マークがついていて、タップすると「プレミアムプランへようこそ」みたいな画面に飛びます。
しかもこの誘導が自然すぎて、気づいたらサブスク登録画面に進んでいることも。
私は実際に「1週間無料トライアル」を申し込んだつもりが、気づいたときには月額料金が引き落とされていました。
しかも、解約の方法がちょっとわかりづらくて手間取った記憶があります。
サブスク系アプリではありがちですが、PhotoDirectorもその一つという印象です。
プライバシーの取り扱いがちょっと不安になる
アプリを使っていて、ふと気になったのが「データの扱い方」です。
画像編集アプリって、カメラロールにあるすべての写真にアクセスしますよね。
そのとき、「このアプリ、どこまで情報を取ってるんだろう?」と疑問に思ったんです。
設定メニューからプライバシーポリシーを確認すると、どうやら加工した写真のデータや使用状況のログを収集しているようでした。
それ自体はまぁ仕方ない部分もあるけど、どこまでが分析用で、どこからが広告用なのか、はっきりしないのがモヤモヤします。
とくに気になったのが、AIの背景削除などを使ったときに、画像がクラウドに一時アップロードされて処理されている可能性があるという点。
自分の顔や家の中の写真が知らないサーバーに送られてるかもしれないと思うと、ちょっと使うのをためらう気持ちになりました。
広告が多くて使いづらいこともある
これは無料ユーザーあるあるかもしれませんが、編集のたびに広告が入るのは正直ストレスになります。
ちょっとした操作をするたびに画面全体に広告が出てきて、集中力が切れるというか、テンポが悪くなるというか。
それだけならまだ我慢できるのですが、広告の内容がちょっと問題で。
中には明らかに過激なビフォーアフター画像や、広告詐欺まがいの内容のものもありました。
なんとなくアプリ全体の信頼感にも関わってくるところなので、気になってしまいます。
実際にレビューを見てみると「広告が多すぎる」「不快な広告がある」という声もちらほら見つかりました。
自分だけじゃないんだなと少し安心しつつも、それってやっぱり“危険性”の一部なんだと思います。
操作ミスで写真が消えてしまった話
もうひとつ、自分の体験で印象に残っているのが、「編集した写真がなぜか消えていた」という出来事です。
保存したはずの画像がどこを探しても見当たらない。
これ、たぶんクラウド保存とローカル保存の切り替えがうまくいってなかったんだと思います。
アプリ内で保存した気になっていても、実はギャラリーに反映されていなかったり、クラウドに一時保存されていたり。
そのあたりの仕様がややこしくて、ちゃんと確認しないとトラブルになります。
あのときは本当に焦りました。
旅行中に撮った思い出の写真だったので、戻ってこなかったらどうしようかと青ざめました。
幸いクラウドに残っていて復元できたけど、あれ以来、こまめに保存先をチェックするようにしています。
機能が多すぎて迷ってしまう瞬間も
PhotoDirectorはとにかく機能が豊富です。
AIポートレート、コラージュ、動画編集、アニメーション追加まで。正直言って、画像編集アプリの中ではトップレベルに近い。
でも、そのぶん「どれを使えばいいの?」って迷ってしまう瞬間も出てきます。
説明も英語のままだったりすることがあって、最初はちょっと戸惑いました。
直感的に使えるようで、じつは説明不足なところも多いんです。
私のようにアプリに慣れてない人だと、間違った操作をしてしまう可能性もあるかもしれません。
本当に必要な人と、そうじゃない人がいる気がする
使い込むほどに、「このアプリ、本当に自分に必要なのかな?」と思う瞬間がありました。
たしかに機能はすごい。でも、そこまでの編集って、日常的にはあまり使わなかったりします。
SNS用にちょっと明るさを調整したい、ぐらいの感覚であれば、もっとシンプルなアプリのほうがストレスもなくて済むかもしれません。
プロレベルの機能が詰まってるぶん、使いこなせる人には強い味方になると思います。
ただ、私のようにライトユーザーであれば、ちょっと重たすぎる。
結果的に、いまは別の軽めのアプリに切り替えてしまいました。
まとめ
こうやっていろいろ書いてきましたが、PhotoDirectorそのものが悪いわけではありません。
むしろ、多機能で、無料でも十分楽しめるツールです。
ただ、それと同時に、「知らずに使うと困るかもしれないポイント」があるのも事実。
気軽に手を出せる反面、サブスク登録やプライバシー、広告の多さには注意が必要です。
そして、操作の複雑さや保存ミスのリスクもあるということ。
私自身、なんとなくで使い始めて、思わぬところでつまずいた経験があったからこそ、「最初にちゃんと知っておくこと」が大切だと感じました。
PhotoDirectorに限らず、便利なツールほど“落とし穴”もあるもの。
そこを理解した上で、賢く使っていけると安心です。
というわけで、もし今「PhotoDirectorってどうなの?」と検索しているなら、ちょっと立ち止まって、自分に合うかどうかを見極めてみるのもいいかもしれません。
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