AIを使った副業が身近になってきた今、気になるのはやっぱり「税金」の話です。
副業が軌道に乗ってくると、どうしても避けて通れないのが確定申告。
でも、AIを使った仕事ってどんな扱いになるのか、経費ってどこまで認められるのか、私自身も最初はまったく分かりませんでした。
この記事では、AI副業に関する税金の基礎から、実際に申告するときのポイント、そして私が実際に確定申告をして感じたリアルな話までをまとめてみました。
AI副業は確定申告が必要?

AIツールを使って記事を作成したり、イラストや動画を販売したりする仕事が増えています。
ChatGPTやMidjourney、Canvaなどを使って収益を得ている人も多いでしょう。
ただ、これらで得た報酬は「雑所得」や「事業所得」として扱われることがほとんどです。
つまり、たとえ個人が在宅で行っていても、収入があれば課税の対象になります。
私が初めてAI副業で数万円ほどの収入を得たとき、正直「これくらいなら申告しなくてもいいのでは?」と思っていました。
けれど、税務署に確認してみたところ、年間の所得が20万円を超える場合は申告が必要だと知って、軽いショックを受けたのを覚えています。
AIだから特別扱いということはなく、一般の副業とまったく同じルールが適用されるのです。
雑所得と事業所得の違い
AI副業でよく混乱するのが「雑所得」と「事業所得」の区別です。
例えば、AIを使ってブログ記事を販売したり、動画を制作して継続的に報酬を得ている場合は「事業所得」とみなされる可能性があります。
一方で、たまにAIで作ったコンテンツを販売して収入を得た程度なら「雑所得」扱いになるケースが多いです。
私は最初の年は完全に「雑所得」として申告しましたが、次の年には依頼が増えて毎月安定的に収入が入るようになったため、税務署から「事業所得で申告したほうが良い」と言われました。
事業所得になると、経費をより幅広く認めてもらえるため、節税にもつながります。
AI副業で経費にできるもの
AI副業では意外と経費として認められる範囲が広いです。
パソコンやスマホ、通信費、AIツールの利用料、画像生成に使う素材サイトの月額費なども経費にできます。
私の場合は、ChatGPTの有料プラン代や、画像生成ツールのサブスク代を毎月経費として計上しました。
ただし、すべてを全額経費にするのではなく、プライベートとの共用がある場合は「按分」が必要です。
たとえば、パソコンを半分は趣味に使っているなら、経費は50%程度にするなど、現実的な数字で申告することが大切です。
税務署もそのあたりは意外とシビアなので、証拠になる領収書や利用履歴は必ず残しておいたほうがいいでしょう。
確定申告の準備と流れ



初めての確定申告は本当に手探りでした。
AI副業を始めて1年目のとき、いざ申告しようとしても、どの書類が必要なのか、何を経費にしていいのか分からず、締切ギリギリで焦った記憶があります。
今振り返ると、早めの準備が一番のポイントだと感じます。
確定申告に必要な書類
AI副業で確定申告をする際には、主に「収入証明(報酬明細や振込履歴)」「経費の領収書」「マイナンバーカード」「銀行口座情報」が必要です。
もしクラウドソーシングサイトなどを利用している場合は、年間の支払調書をダウンロードしておくとスムーズです。
私は会計ソフトのfreeeを使って入力しました。
AI副業の収入をカテゴリーごとに分けて登録し、経費を毎月整理しておくだけで、自動的に損益が計算されます。
こうしておくと、年末に慌てて領収書を探す必要がなくなるので、本当に助かりました。
住民税と副業バレ対策
AI副業をしている人が一番気にするのが「会社にバレるかどうか」だと思います。
私もまさにそれが不安で、最初の年は何度も役所に確認に行きました。
実は副業がバレる原因の多くは、住民税の支払い方法です。
確定申告時に「住民税は自分で納付(普通徴収)」を選べば、勤務先に副業分の情報が行きにくくなります。
ただし、市区町村によっては自動的に「特別徴収(会社経由)」に切り替えられることもあるので注意が必要です。
私は実際に役所の税務課に電話して確認し、「普通徴収でお願いします」と明確に伝えました。
少し手間ですが、これで安心して副業を続けられるようになりました。
青色申告と白色申告の違い
AI副業を継続的に行うなら、青色申告を検討する価値があります。
青色申告にすると、最大65万円の控除が受けられ、家族への給与を経費にできるなどのメリットがあります。
ただ、帳簿の管理が必要で、最初はハードルが高く感じました。
私は2年目から青色申告に切り替えました。
freeeを使えば自動で複式簿記の形に整えてくれるので、それほど難しくはありませんでした。
青色申告をすると税金の還付が受けられることもあり、最初は面倒でも結果的に得をしたと感じています。
AI副業の税金対策とリアルな体験
AI副業を続けていると、収入が安定してきて税金の負担も増えてきます。
私は最初こそ年間10万円程度の利益でしたが、2年目にはその3倍ほどになりました。
その時に初めて、税金を「どう減らすか」を真剣に考えるようになりました。
経費の考え方を変える
AI副業をしていると、つい「ツール代」や「通信費」ばかりを経費にしがちです。
ですが、実際にはカフェ代や書籍代も、仕事のためなら経費として計上できます。
私はAIを使って記事を書くことが多いので、取材のための交通費や資料代も経費に含めました。
もちろん、すべてを仕事目的にできるわけではありませんが、税務署の担当者に「どんな仕事をしているのか」をきちんと説明できれば、多くの場合は理解してもらえます。
私の場合も、AI記事の執筆例や成果物を見せながら説明し、経費として認めてもらえました。
収支の波を意識して貯蓄を
AI副業の収入は安定しないことも多いです。
案件が続く月もあれば、ほとんどゼロという月もあります。
私は2年目に、税金の支払いで一気に貯金が減った経験があります。
それ以来、毎月の収入の2割は税金用に別口座に貯めておくようにしました。
これだけで、心の余裕がまったく違います。
特に、AIツールを使った仕事は新しいジャンルなので、税金のルールも少しずつ変化しています。常
に最新情報をチェックしておくことが重要です。
国税庁のサイトや税理士のSNSなどを定期的に確認しておくと安心です。
税理士に相談するタイミング
私が3年目に入って感じたのは、「税理士に相談するのは早いほうがいい」ということです。
最初はすべて自分でやっていましたが、AI副業が軌道に乗ると経費や控除の判断が難しくなります。
税理士に相談すると、自分では気づかない節税ポイントを指摘してもらえることがありました。
たとえば、私はAIツールを仕事用とプライベート用で分けていなかったのですが、税理士から「事業専用アカウントを作ると経費として認められやすくなる」とアドバイスをもらいました。
これを実践してから、経理の整理もずっと楽になりました。
まとめ



AI副業と税金の関係は、思っている以上にシンプルです。
収入があれば申告が必要で、経費を上手に使えば節税もできる。
AIを使っているかどうかではなく、「どのように収入を得ているか」がポイントになります。
私自身、最初は税金のことなんて考えたくもありませんでした。
でも、確定申告をきちんと行うようになってから、自分の仕事に対する意識が変わりました。
AI副業は自由でクリエイティブな働き方ですが、税金の管理もその一部です。
これからAIを使って副業を始める人には、収入を得た段階から少しずつ記録を残しておくことを強くおすすめします。
申告の時期に慌てずに済みますし、なにより自分の成長が数字で見えるようになるのが面白いです。
AIと税金、どちらも味方につけて、楽しく賢く働くのがこれからの時代のスタイルかもしれません。









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