PhotoDirectorといえば、スマホでもPCでも本格的な画像編集ができるツールとして人気ですよね。
私もブログのアイキャッチやサムネを作るときに、ちょこちょこ使っています。
今回は、無料版でできることや、有料版との違いについて、実際の使用感もまじえて紹介していきます。
PhotoDirector無料版でできること

PhotoDirectorの無料版を初めて使ったとき、正直なところ「どうせ広告だらけで、機能もロックだらけなんでしょ」とあまり期待していませんでした。
ところが、実際に触ってみると意外や意外。「これ、下手したら有料級じゃない?」と思うくらい、多くの機能が普通に使えるんです。
基本的な画像編集がしっかり可能
まず最初に感じたのが、編集ツールの使いやすさ。トリミング、回転、反転、露出、明るさ、コントラスト、色温度など、いわゆる「ベーシックな調整」はひと通りそろっています。
ただ「あるだけ」じゃなくて、操作が感覚的にわかりやすい。
スライダーをちょっと動かすだけで、思った通りの雰囲気に近づいていくんですよね。
中でも個人的に手放せないのが、HSL(色相・彩度・輝度)調整。
たとえば、料理の写真を撮ったときに「トマトだけもっと赤くしたい」「緑の葉っぱはちょっとだけ彩度を下げたい」といった細かい調整ができるんです。
無料版でここまで色のコントロールができるって、正直あまりないと思います。
以前使っていた別のアプリでは有料機能だったので、この点はPhotoDirectorの大きな強みだと感じました。
編集作業中にストレスがないのも、評価ポイントのひとつ。
たまに保存のときにロゴが入る機能はあるんですが、基本的なトリミングや補正ではそういった縛りはなく、純粋に写真を楽しめる環境が整っています。
フィルターやエフェクトも意外と豊富
フィルターも試してみると、意外なほどバリエーションがあります。
正直、無料のアプリにありがちな「使えるのは3種類だけ」みたいな制限があるのかと思いきや、数は多くないものの、厳選された印象があります。
どれもセンスがよくて、いかにも「量より質」を意識してる感じがするんです。
私がよく使っているのは「クラシックフィルム」というシリーズ。
これ、ちょっとだけノスタルジックな雰囲気になるんですよ。
古いフィルムで撮ったようなトーンになるので、旅行の風景写真や、カフェで撮ったスナップにかけると雰囲気が一気に変わる。
そういうちょっとした“味付け”ができるのって、フィルター選びの楽しさでもあります。
他にもビネット(周辺減光)や粒子、レンズフレアなど、写真に世界観を加えたいときに便利なエフェクトがちゃんと用意されていて、加工していて飽きません。
1枚の写真を数パターン作って、SNSに載せ比べるなんてこともよくしています。
AI機能も限定的ながら使える
何より驚いたのが、AI関連の機能が無料でも試せること。
個人的には、これが一番「PhotoDirectorすごいな」と感じたポイントかもしれません。
まず、AIによる「人物補正」があります。
これ、いわゆる“美肌補正”なんですが、ナチュラルな仕上がりになるので、加工感が強くなりすぎないんですよね。
私はあまり加工感が出すぎるのは好きじゃないので、このバランスがちょうど良くて助かっています。
また、背景ぼかし機能も秀逸です。
ポートレートモードで撮ったような仕上がりをワンタップで再現できるんです。
人物の切り抜き精度もなかなか高くて、髪の毛のフワッとしたところまで自然に処理してくれるのは驚きました。
これ、スマホの標準カメラではなかなかできないことなので、編集アプリならではの魅力だと思います。
ただし、注意点もあります。
無料ユーザーの場合、こうしたAI機能の一部は回数制限があり、例えば1日に何回まで、あるいはエクスポート時に「CyberLink」の透かしが入る仕様になっています。
これはまあ、広告代わりという意味では仕方ないかなと思いつつ、SNSに投稿する場合はちょっと気を使うポイントかもしれません。
それでも、1回の編集で「あ、これ投稿しようかな」と思えるくらいのクオリティが出せるので、私はときどき透かしごとInstagramに載せてしまうこともあります。
見る人によっては気にならない場合も多いですし、作品に対する評価が変わるほどの影響はないかなという印象です。
PhotoDirector無料版と有料版との違いとは?



PhotoDirectorを無料で使い続けていると、ある瞬間から「もっとできることがあるんじゃないか?」という欲がじわじわと出てきます。
私もまさにそうで、最初は気楽にフィルターを試していた程度だったのに、気づけば「背景を完全に消したい」「複数の写真をアニメのように動かしたい」といった加工欲がムクムクと膨らんでいったんです。
そしてついに、無料版では物足りなくなり、有料プランに切り替えてみることにしました。
月額数百円程度だったので、「まずは1ヶ月だけ」と軽い気持ちで試してみたら…正直、もう戻れませんでした(笑)。
機能制限が一気に解除される
一番インパクトが大きかったのは、AI機能が一気に“本気”を出し始めたこと。
有料版になると、今までグレーアウトされていた機能が次々と解放され、まるで別のアプリを触っているような感覚すらありました。
たとえば、ブログ用のアイキャッチ画像を作るとき、人物や背景をレイヤーとして分離して動きをつけたいことがあるんです。
無料版では背景ぼかし止まりだった加工が、有料版になると「オブジェクトの動き」「軌道アニメーション」までできるようになる。
これ、静止画に命を吹き込むような体験で、本当に感動しました。
あと個人的にめちゃくちゃ便利だと思っているのが「コンテンツ削除ツール」。
これ、いわゆる“消しゴム”なんですけど、ただの塗りつぶしじゃなくて、周囲の背景になじませて自然にオブジェクトを消してくれるんです。
電柱や通行人、看板、ゴミ箱…。
撮った写真の中に「ちょっと気になるな」と思うものがあるとき、この機能が本当に助かる。
無料版だと、この削除機能が1日に数回しか使えなかったり、仕上がりに制限があるんです。
でも有料版ではそういった制限が一切なく、処理速度も早い。作業のたびにストレスが減っていく感覚がありました。
エクスポートの制限がなくなる
無料版を使っていた頃、地味に困っていたのがエクスポートの制限。
具体的には、PhotoDirectorのロゴが画像の隅に入ってしまうのと、出力できる解像度が制限されていたことです。
ブログのアイキャッチにこのロゴが入っていると、なんというか「素人感」が出てしまうんですよね。
見栄えが悪いというよりも、「手間を惜しんだ感」がにじんでしまう。
私は現在SWELLというWordPressテーマを使っているんですが、デザインが美しい分、画像の“ノイズ”が目立ってしまうんです。
以前使っていたCocoonでも似たようなことを感じていました。
有料版に変えてからは、その悩みがきれいさっぱり消えました。
保存時にロゴが入ることもないし、解像度も高められるので、画像のシャープさがぐっと上がります。
特にスマホで見ると、画質の粗さって意外と目立つんですよね。
読者の離脱につながりかねない部分なので、ここに投資するのは無駄じゃなかったと感じています。
定期的な新機能追加も魅力
もうひとつ見逃せないのが、有料ユーザー向けのアップデートの早さと頻度。
PhotoDirectorは月1回ペースで機能が強化されている印象で、例えば最近だと「AI空置換」「水彩画風フィルター」「3Dライト効果」などが追加されました。
特に「AI空置換」はおもしろくて、どんより曇り空の写真を、ドラマチックな夕焼けや星空に差し替えられるんです。
これ、写真を撮ったときの天気に左右されず、自分の意図通りの印象を演出できるという点でかなり重宝しています。
こういう新機能って、無料ユーザーには解放されないことが多く、使いたいなら課金が必須。
だからこそ、「最新のトレンドを取り入れたい」「編集の幅を広げたい」と考えている人には、有料版の方が断然おすすめです。
実際、私も「こんな加工がしたい」と思って検索したときに、「あ、有料機能か…」と気づいてすぐアップグレードしたことが何度かあります。
月額制というとコストが気になるかもしれませんが、私の場合、Adobe Photoshopのサブスクよりかなり安いですし、スマホだけで完結する手軽さも含めて、コスパは非常に高いと感じています。
項目 | 無料版でできること | 有料版で追加されること |
---|---|---|
基本的な画像編集 | トリミング、明るさ調整、コントラスト・彩度調整などの基本操作が可能 | より細かいトーン調整や、RAW現像、カラースプラッシュなどプロ向けの編集に対応 |
フィルター・エフェクト | 限られた数のフィルターとエフェクトのみ使用可能 | 高度なフィルターが多数追加、フィルターの強度を細かく調整可能 |
AI機能 | 背景ぼかしや自動補正など一部のAIツールが利用可能 | 被写体の切り抜き、空の置換、アニメーション効果、顔補正などすべてのAI機能が解放される |
コンテンツ削除(オブジェクト除去) | 使用不可または利用回数に制限あり | 制限なし。写真から不要な物体を自然に消せるツールがフルで使用可能 |
画像エクスポート | 低解像度保存のみ、一部画像にPhotoDirectorのロゴが入る可能性あり | 高解像度保存、ロゴなし。画像の品質を維持したまま保存・共有が可能 |
新機能アップデート | 一部制限あり。新機能の一部のみアクセス可能 | 新機能やテンプレートが優先的に追加され、フルアクセスできる |
動画編集機能(モバイル版) | ごく簡単な動画トリミングや音声付きスライドショー程度が可能 | アニメーション、モーショングラフィックス、サウンドミキシングなど本格的な動画編集が可能 |
広告の有無 | アプリ内に広告が表示される | 広告非表示で快適に作業できる |
使用制限 | 一部機能に使用回数や時間制限あり | 全機能が制限なしで利用できる |
サブスクリプション価格 | 無料 | 月額制・年額制(数百円〜)で選択可能。コストパフォーマンスは高め |
PhotoDirector無料版と有料版どっちがおすすめか



PhotoDirectorの無料版と有料版、どちらがいいかは使い方次第。
私はブログ用途がメインですが、SNS運用や動画編集もやる人なら、有料版のほうが確実に使いやすいと思います。
無料版で十分な人
基本的な画像編集や簡単なエフェクトだけで済むなら、無料版でも問題ありません。
実際、私もCocoonでブログを始めたばかりのころは、無料版だけで十分満足していました。
また、「まずは画像編集を体験してみたい」「Photoshopは難しそう」という初心者にもぴったり。
操作が直感的なので、触ってるうちに自然と慣れていけます。
有料版がおすすめな人
SWELLのようなデザイン性の高いテーマでブログを運営していたり、SNSでもしっかりとしたビジュアルを作りたい人には、有料版がぴったりです。
自由度が高いので、自分の世界観をしっかり表現できます。
また、コンテンツ制作を仕事にしている人や、副業で使いたい人にとっても、有料版のコスパはかなり良いと感じます。
わざわざPhotoshopを契約しなくても、かなりのことができますから。
私自身、今ではPhotoDirectorが欠かせないツールになっています。
画像加工が楽しくなったし、「あ、この画像ちょっと物足りないな」ってときも、すぐに修正できる安心感があります。
一度使ってみて、自分のスタイルに合うかどうか試してみるといいかもしれません。



まとめ



PhotoDirectorの無料版は、画像編集初心者にとってもかなり充実した機能がそろっています。
明るさや彩度の調整、フィルターの適用、簡単なAI処理まで対応しており、ちょっとした加工ならこれだけで充分という場面も少なくありません。
ただし、長く使っていると、どうしても「あと一歩」を叶えたいタイミングがやってきます。
有料版にすることで、切り抜きやコンテンツ削除、高解像度エクスポートなどが自由にできるようになり、作業の幅が一気に広がります。
私は実際に無料版からスタートし、有料版に切り替えてからは、作業のスピードも完成度もぐっとアップしました。
とくにSWELLでブログ運営をしていると、画像の質って読者の第一印象に直結しますよね。
「どこまでが無料で使えて、どんなときに有料版が必要になるのか?」という視点で選べば、きっと無駄なく活用できると思います。
コメント